「稚拙だった」 防衛政務官、普天間対応のまずさ認める(産経新聞)

 長島昭久防衛政務官は28日、都内で開かれた日米安保条約改定署名50周年を記念するシンポジウム「安保50周年と日米関係」(フジサンケイグループなど協力)で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設をめぐる鳩山政権の対米交渉について、「率直に認めて、混乱した8カ月間だった。米国からすればどんな政権が出てくるかよく分からず非常に不安を持っていたが、われわれはメッセージの出し方が稚拙だった」と述べた。移設問題を担当する防衛省の政務三役が対応のまずさを認めた発言で、波紋を呼びそうだ。

 アマコスト元駐日米大使も基調講演で、「東京もワシントンも混乱の責任を認めるべきだ」と、日米双方に一定の責任があるとの見方を示した。鳩山政権については、「『対等な日米関係』を明確に定義せずに、『同盟は不平等だ』と不満を述べた」と批判。閣内不一致や移設先自治体との調整不足も指摘した。

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小沢氏、3回目聴取=事件関与、改めて否定―陸山会虚偽記載・東京地検(時事通信)

 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、東京地検特捜部は15日午後、小沢氏から3回目となる任意の事情聴取を行った。小沢氏は政治資金収支報告書の虚偽記載への関与について、改めて全面的に否定した。関係者によると、聴取は東京都千代田区のホテルで、午後5時ごろから約4時間半行われた。過去2回と同様、黙秘権を告知した被疑者(容疑者)聴取とし、供述調書も作成されたもようだ。
 小沢氏はこれまでの聴取で、虚偽記載について「(秘書から)相談や報告は受けていない」などと関与を否定。今回の聴取でもこうした供述を維持した。
 小沢氏は聴取終了後、「記憶に基づき、率直に事実経過を説明した。検察審査会の出した結論を受け、より分かりやすく、丁寧に話させてもらった。これからも誠実に対応する」とのコメントを弁護士を通じて発表した。 

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指名手配犯、逃さない! 街頭に光る“眼光”「ミアタリ」 (産経新聞)

 【衝撃事件の核心】長期間逃亡する殺人犯など、500人もの指名手配犯の特徴を頭にたたき込み街中から捜し出す男たちがいる。DNA型鑑定やNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)など、科学捜査の手法が日進月歩の発展を遂げる一方で、男たちは驚異的な記憶力と鋭い勘だけを頼りに犯人を追いつめていく。男たちが所属するのは警視庁捜査共助課「見当たり捜査班」。古い手法のように思えるが歴史は意外と浅い。発足から10年を迎え、蓄積された経験と練度により最近、摘発の数が急増している。捜査の現場で何が起きているのか。職人技に迫った。(中村昌史)

  [フォト]街頭に光る“眼光”「ミアタリ」

 ■「警察!?うそに決まってる」…放心する手配犯

 今年4月、東京・新宿の繁華街。スーツ姿の会社員、学生のグループ、楽しげに言葉を交わすカップル…。数え切れないほどの人波を1人の男が足早にかき分けていく。男は42歳。岡山県で窃盗を働き、指名手配を受けて逃亡中の身だ。犯行後、新幹線などを乗り継いで新宿までたどり着いていた。

 約1カ月間の逃避行。この日も、「無事」に終わるはずだった。しかし、男に背後から鋭い視線を送る男性がいた。次の瞬間、男の周囲を数人の男性が素早く取り囲んだ。事態を飲み込めず、とまどいを隠せない男を諭すように、1人が声をかけた。

 「警視庁です。ちょっとよろしいですか」

 男を取り囲んだのは、警視庁捜査共助課の見当たり捜査員だった。

 「警察!? うそに決まってる。あんな格好の捜査員がいるもんか。どこから跡をつけてたんだ…」。護送される途中、男はあきらめきれないように、何度もつぶやいたという。

 「自分を捕まえたのが警察官だと信じられない犯人はよくいますよ」

 見当たり捜査員が巡回する豊島区内の一角を見渡しながら、同課の係長、大木幹雄警部(57)は苦笑した。大木警部は、都内で見当たりにあたる12人の捜査員を束ねている。

 捜査員は一見して捜査員とは分からない格好だという。どのような捜査をしているのか。ゴールデンウイークが終わった今月6日、見当たり捜査の現場に同行した。

 豊島区内の繁華街の駅周辺。学生やサラリーマン、家族連れが行き交う。大木警部は群衆に鋭い視線を向けている。だが、周囲を見渡しても「刑事」の姿は見つけることができない。

 「ほら、あなたの横にいるのがそうです」

 気づけば、近くに立っていたのはひげを蓄え、ジャージーや長袖のTシャツを着込み、リュックやポーチをさげた若い4人組。なかには茶髪の男性もいる。いわゆる刑事のイメージとは対極のスタイルをした男たちがそこにはいた。

 捜査員は「空気」のように存在を消し、街に溶け込んでいた。手配犯が感づけないのは無理もない、と感じた。捜査員は自然を装いながら手配犯の顔を見抜いていく。

 ■脳裏に焼き付けた500人の“顔”

 システム手帳大のファイルを捜査員は携行している。中には手配犯の顔写真が収められており、見当たり捜査の最大にして唯一の「武器」とされる。

 警視庁だけでなく全国の手配犯を合わせると、顔写真の数は500人にも上る。年代別や、容疑者名のあいうえお順など、捜査員それぞれの方法で整理された「顔」だ。正面から撮った写真と、斜め前から撮影したものをセットに、氏名や容疑、身体的特徴などが書き込まれている。

 捜査員は1日の多くを費やし、膨大な「データ」を記憶に焼き付ける。だが、逃亡中に髪形を変え、体形も変化する手配犯は少なくない。さらに整形手術を繰り返し、追跡を振り切ろうとすることもある。

 そうした手配犯をどうやって見抜くのか。

 「目を中心にした顔の真ん中の部分を見る。『目の玉』の雰囲気だけは簡単には変わらない」

 大木警部はさらりと言ってのけるが、たやすい作業ではないことはうかがい知れる。

 「表現するのが難しいが、黒目や白目の大きさなどは人それぞれ。手配犯を見つけると、目の部分が『バシッ』と頭に入ってくる」(大木警部)

 捜査班の主任、宮田理一郎警部補(45)=仮名=も「顔写真を『覚えたつもり』では、全然ダメ」と力を込める。手配写真はあくまでも“静止画”で、動きまわる実物とは別物だ。

 「ホシ(犯人)は静かな部屋でじっとしているわけではない。パチンコ屋の大音量の中、街中の雑音の中で動き回るホシをとらえないといけない」(宮田警部補)。手配犯とおぼしき人物を見かけても真正面からのぞき込むわけにはいかないからだ。

 例えば、パチンコ店で「怪しい人物」を発見した場合は隣に座り、チラリと横顔をのぞき込む。サングラスを掛けていれば、目尻に空いたわずかなすき間から目の特徴を見極めるという。

 「ちょっとした拍子にまともに視線があって、にらみ合いのようになることだってありますよ」(宮田警部補)

 ■“アナログ”手法の成果 摘発の大きな武器に…

 見当たり捜査は昭和53年ごろ、大阪府警で誕生した。手配犯の顔写真を捜査員の頭にインプットし、盛り場などを流す。手法はシンプルだが威力は大きい。

 逃亡犯を摘発する捜査手法の基本は、肉親・知人の住居や、犯人の生活拠点の周辺を当たる追跡捜査。ただ、家や財産など、すべてを投げ捨てて逃亡する犯人の場合、捜査の端緒から行き詰まることもある。

 こうしたケースで切り札の一つとなるのが見当たり捜査だ。

 警視庁でも、手配犯の検挙態勢強化などを目指し、平成13年に見当たり捜査班を設置。21年には過去最多の65人を逮捕した。警視庁が逮捕する指名手配犯全体の10%近くを「見当たり」による逮捕が占め、今年もすでに33人を逮捕するハイペースで実績をあげている。

 最新の科学捜査が事件解決の決め手として脚光を浴びる一方、見当たり捜査は「捜査員の地道な努力に支えられた極めてアナログな手法」(大木警部)だ。

 全国の警察がその技術を活用して手配犯らの摘発につなげており、警視庁と大阪府警のほか愛知と兵庫の両県警でも専従捜査班を組織している。いずれも大都市の繁華街を持つ共通点がある。これには理由があるという。

 警視庁では今年、10年前に新宿の喫茶店で客から現金を奪った容疑者の男を豊島区内のパチンコ店で発見、強盗致傷容疑で逮捕した。「逃げていたわけではない。ここ2〜3年は繁華街のマージャン店で働いていた」。男はこう供述した。

 「指名手配犯は繁華街に集まる傾向がある。閑散とした場所では目立つが、人が多いところは安心感があるのかもしれない」

 捜査幹部は、手配犯の心理をこう分析する。それだけに、繁華街に狙いを定める見当たり捜査は長期逃亡犯の発見に力を発揮しているのかもしれない。

■忍耐、我慢…寄せられる期待

 酷暑の夏、凍える真冬。街中にたたずむ捜査員に季節や天候は関係ない。殺人や強盗事件では現場から採取された証拠を積み上げ、最新の科学捜査をも駆使して捜査を前進させることができる。だが、見当たり捜査は、目の前に現れる確証がない手配犯をひたすら待ち続ける「我慢比べ」の捜査でもある。

 「短期間にホシを何人も挙げることがあれば、数カ月、1人も挙げられないこともある」

 宮田警部補は、厳しい表情で語る。それでも手配犯が自分の前を通りかかる瞬間を信じて、集中力を維持する「自分自身との戦い」を続ける。

 班で最年少の坂下圭二巡査部長(28)=仮名=は、見当たり捜査の醍醐(だいご)味を熱っぽく語る。「何百人もの捜査員が検挙できなくても、写真1枚でホシを挙げられることができる」。

 ホシを割り出すのは視覚だけでない。街を歩く人の流れや読み、犯人の立ち回り先を想定する。臭いや声までも含め、全身の五感を研ぎ澄ますことが必要だという。

 全国警察の最大の懸案は、3人のオウム真理教特別手配犯の発見だ。その日が来るのか。見当たり捜査員にかかる期待は大きい。

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